こんにちは。感想1作目。

いつかblogを書くなら最初はこれにしようと思ってました。
そのぐらい好きです。


好きになってはいけない相手との恋。
泣き所がたくさんあって、切ないのが好きな私にはどんぴしゃ。
何度も読み返しました。


ネタバレOKな方は、以下感想です。


主人公は、ゲイであることに悩む高校生の文人。
自らの性癖を誰にも相談できず、ネットのゲイ交流サイトで、
「ヴェガ」と名乗り、星を見るのが好きな「アルタイル」と交流を重ね、
お互い、詳細な身分は明かさないものの、
文人は、大人で誠実なアルタイルに信頼を寄せていきます。


交流を始めて3年が経った頃、
文人は高校の友人とのあるやり取りがきっかけで大きく落ち込み、
衝動的に「死にたい」とアルタイルにメールを送ります。


心配したアルタイルは文人の元に駆けつけ、
ここで二人は初めて顔を合わせるのです。


落ち込む文人を気遣い、一晩を一緒に過ごしてくれるアルタイル。
しかし決していかがわしいことはせず、
色々な話をしながら穏やかな時間を過ごします。


この時に文人は、アルタイルに女性の婚約者がいることを知ります。
(アルタイルはバイなんですね。)


そのことを少し残念に思いつつ、
また、落ち込んでいる最中ということもあり、
「自分には一生恋人なんてできない!」と拗ね、
だったら一度ぐらいはキスをしてみたいと、アルタイルにキスをねだります。


一度だけキスをした二人は、手を繋いで眠り、朝を迎えます。


文人は、初めて自分の性癖を受け入れてくれる人との出会い、
そして、アルタイルが自分の思っていた通りの人であったことを嬉しく思い、
どうしようもないと思いつつ、ほのかな恋心をいただきます。


また、アルタイルも、文人に好意を持ち始めるのですが、
婚約者がいるという立場上、これ以上近づいてはいけないと、
アルタイルから「やり取りはこれっきりにしよう」と別れを告げるのです。


・・・ここで終わっていれば!
淡い初恋の思い出で終わったはずなのに、
なんと、数か月後、姉の婚約者である「新開巧」として、再会してしまうのです。


ここからはもう・・・切ないのオンパレード。


ひょんなことから、新開の職場でアルバイトをすることになったりもして、
忘れたいのに、次に向きたいのに、
どうしても新開に惹かれていってしまう文人がかわいそうで・・・。


新開も、明らかに文人に好意を持っているのですが、
節度ある大人として、なんとか自重しようとするのです。
でも、文人との会話の節々に、文人への思いがにじみ出ているんですよね・・・
文人もそれに気づくけれど、でも大切な姉の婚約者だし、決して前には進めなくて。


そうした中で、姉は新開の心の中に誰か別の人がいることに気づき、
二人の仲はぎくしゃくしていきます。
結局、新開は、こんな気持ちでは結婚はできないと、婚約を解消し、
それを知った文人は、今度こそ自分から新開に別れを告げます。


・・・とここまでいくとバッドエンドの気配ですが、
ちゃんとハッピーエンドです!
この先は、控えますが、最後までハラハラとした気持ちで読み進めました。


その中で、重要な役割を担ってくれるのが、随所に出てくる小物たちの存在。
「キャラメル」「万年筆」「傘」「キーホルダー」・・・
これらが、ストーリーにうまく絡みこみ、二人の気持ちを代弁してくれています。


1冊で5回は泣きました・・・。
凪良先生の文章が本当にきれいで切なくて、涙を誘うんです。

例えば、二人が姉を介して再会してしまったときのやり取り。
二人で会ったのは初めてということにしよう、と文人から話すのですが





「俺と新開さんの間には、なにもなかったんですよね?」

口にしてから、自分の失敗に気づいた。

語尾を上げることで、言葉は裏の意味をもってしまう。

自分たちの間にはなにもなかったことを確認する言葉が、
自分たちの間になにかがあったのか確認する質問へと。

「僕は----」

「いいです」

とっさにさえぎった。

目に見えない、口にしづらい、小さくて淡いなにかが自分の中にはまだあって、
それは新開の言葉ひとつで、自分でも手がつけられないほど大きくふくらみそうな気がする。
出口もない場所で、そんなものを抱え込むのは怖かった。





切ない・・・
ですが、これはまだまだ序盤!
後半は、本当に涙なしでは読めません。
文人は、序盤子供っぽく拗ねてキスをねだったりもするのですが、
基本は、年齢に似合わずとても理性的でおとなしい、控えめな男の子。
そんな文人が、口には出せない想いに胸をしめつけられる様子が
とても切なかったです。


それでは感想はこの辺で。




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