こんにちは。
今日は、遠野春日さんのシリーズもの。
シリーズ通して好きです。


★ひそやかな情熱 (遠野春日)
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さくらの評価:★★★★★

ヤクザの囲われものだった佳人と、青年実業家の遥。

驚くほどに素直じゃない二人ですが、
お互いがお互いを想い合っていることが分かるので、萌えます。

少年の頃から愛人をしていた佳人はもちろん、女性には困らなかった遥にとっても、きっと相手が初恋。

シリーズはじめの本作では、最後までお互い好きとはいいませんが、
だからこそ二人が相手を思いやったり不安になったりする様子が萌えます。

あとやることはちゃっかりやってますから(笑)

お色気シーンがまたエロいのです。
言葉攻め、大好物の私にはたまらん。

切ない系とはちょっと違うかもしれませんが、とにかく私の萌えツボを押さえているシリーズ。

ネタバレOKな方は、こちらから。

↓↓↓


青年実業家の黒澤遥は、深い親交がある広域指定暴力団、川口組若頭の東原辰雄に連れられ、
川口組直参の香西組組長の元を訪れます。

そして訪れた先で、10年間香西の愛人として囲われていた久保佳人が、
折檻され、捨てられそうになっているところに出くわします。

27歳とは思えない美貌を持ち、また傷だらけになり意識を朦朧とさせながらも強い意志のある瞳を持つ佳人に、
遥は心を動かされ、半ば衝動的に、一億で佳人を引き取ることにします。

失神している佳人の怪我を手当てしながら、改めて不思議な魅力を持つ男だと思う遥。
目を覚ました佳人に「お前は今から俺のものだ」と言い放ち、家まわりの仕事を言いつけます。

一方、佳人も突然の環境の変化に戸惑うものの、遥のどこか人を惹きつける雰囲気に気圧され、新しい生活をスタートさせます。

遥には、佳人に手を出すつもりはなく、その気持ちは何となく佳人にも伝わるのですが、
それでも、本当に何もしてこない遥に佳人は少し戸惑い、また遥への関心を深めていきます。

そして、ぶっきらぼうながらも、気遣いのようなものを見せる遥に少しずつ惹かれていく佳人。

少しずつ距離が近づいてきた二人でしたが、ある夜、遥の家の中庭でお花見をしている最中、
桜に酔った遥は、衝動で佳人に口で処理をさせてしまいます。

その後、佳人は遥が経営する会社で仕事を与えられ、外に出るようになるのですが、
花見の夜から急に遥の態度はよそよそしくなり、佳人は戸惑います。

決して佳人はあの夜のことが嫌だったわけではなく、ただ遥が何を考えているのか分からず、
悶々とした日々を過ごすことになります。

この話は、遥と佳人それぞれの視点で話が進むのですが、本当に二人とも不器用…!
佳人は買われた身としてある程度は仕方ないかもしれませんが、
遥はもうちょっとなんとかならんのかい!と思わず突っ込みたくなります。

それを素直には表現できず、むしろ意識すればするほど冷たい発言をしてしまうのです。

あまりにも遥が冷たいので、一時佳人は自分が嫌われていると思い、そのうち追い出されるのでは?と危惧します。
そして事情を知る仕事場の上司に、「いつか家を出ることになるかも・・・」とこぼすのですが、
それを聞いた遥は、佳人が家を出たがっていると誤解してしてしまい・・・。



「いったい、どういうつもりだ」

遥は声を尖らせた。

「おまえは髪の毛一本たりとも自分の自由にできない身体だということを忘れたのか。外に出してやったら途端いっぱしの社会人気取りとは呆れる。言っておくがな、おまえの首など俺の気まぐれ一つで切れるんだぞ。また家の中のことだけさせて、しかも今度はスーパーに買い物に出るのも許さないようにしたっていいんだ。そうしてやろうか? え? そうすれば自分がどんな境遇にいるのかが身に沁みて理解できるんじゃないのか」

「出ていかなくてもいいのなら、おれはずっとあなたのところにいます」

佳人が本心からきっぱりと言い切ると、遥にも本気なのが通じたようだった。

「なぜ出ていかないといけないなどと思った?俺がなにか言ったか」

もちろん遥はそんな言葉は口にしていない。

しかし佳人には、口に出して言われないまでも、遥が自分を見て苦しんでいるような気がして仕方がなかったのだ。今ここで花見の夜の出来事を蒸し返すわけにもいかないので、どう説明しようもなかったが、顔を合わせようとしなかったのは絶対に遥のほうだった。顔も見たくない相手と同じ屋根の下にいたい人間がいるとは思えなかった。

佳人がどう答えるか躊躇っていると、遥が苦々しそうに舌打ちする。

「ともかくさっきの言葉を忘れるな」

「はい」

遥はようやくスムーズに走り出した車窓に顔の向きを変え、流れる景色を見入るようにした。

「おまえは俺のものだ」



こら言い方ーーーーーーー!!!って思わずつっこんでしまいますよ・・・。

この後、いくつかの事件を経て、二人はついに心と身体が結ばれますが、
そこでもお互い好きとは言わず、それぞれが意地を張っています。

ただ二人が結ばれるシーンはかなり萌えました。

遥はすごく上からだし、言葉で攻めるけれども、佳人への執着が露わになっているし、
佳人も、やっと遥と近づけることに喜びを感じて乱れます。色っぽい。

このシリーズの濡れ場は、個人的にはかなり好きです。
佳人は、香西に開発されまくっている身体なので無意識に色っぽいし、
でも、好きな人とするのは遥が初めてなので初々しいところもあって、そういう佳人がたまらなく愛しい遥が、私も愛しい(笑)

そしてこの二人のいいところは、決して鈍感ではないところですね。

佳人は、ぶっきらぼうな遥の態度の真意が分からず不安な気持ちになるものの、きっと自分を好いていてくれる、ときちんと理解しています。
また買われた身ではあるものの、決してかよわい存在ではなく、27歳の男性らしく、きちんと自分の意見は遥に主張することもあります。
無駄に卑屈にはならず、でも不安になってしまう…というところが、大人な感じがして好きです。

あと、佳人が香西組で折檻されたきっかけや、遥の亡くなった弟のエピソードなど、
二人がお互いに惹かれていくきっかけや心を通わせていく過程が丁寧に描かれているのもいいと思います。

そして円陣闇丸さんの描く裸体がきれい(笑)
見とれてしまいます。

ドラマCD化もされていて、佳人役が置鮎さん、遥役が小西さん。
なんか置鮎さんに受けのイメージがなくて、ちょっとビックリ。
特に濡れ場のところは原作通りもっと乱れてほしかったなぁと思っちゃいました。
悪くはなかったですけどね (何様!)

この話は、続編があり、

1、ひそやかな情熱
2、情熱のゆくえ (⇒感想記事へ飛びます)
3、情熱の飛沫
4、情熱の結晶
5、さやかな絆
6、艶恋 ※スピンオフ
7、艶悪 ※スピンオフ
8、たゆまぬ絆
9、夜天の情事 ※短編集
10、ついの絆
11、ゆるがぬ絆
12、艶乱 ※スピンオフ
13、
情熱のきざし (⇒感想記事へ飛びます)

と続きます。

個人的にはスピンオフの東原×執行のカップリングも大好きです。
また追々感想を書ければと思っています。

それでは、この辺で。

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